60年代のロック事情を楽しく学べる映画
パイレーツ・ロック (R-15指定)じゃなく(R-ロック嫌い指定)
パイレーツと言うと、あのジョニーデップ主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン」のイメージが強過ぎて二番煎じの三流映画のように思われそうだが、跳んでも8分歩いて10分である。1966年のイギリスが舞台で、その頃のイギリス政府はロックは下品で低俗で諸悪の根源と位置づけ、ことごとく潰しに掛かっていた。私は個人的にはストーンズあたりの影響ではなかったかと思っている!その頃の日本でもロック(GS)、ロングヘアー、テケテケバンドは不良の象徴とされ、学校や家庭で煩く規制し目の敵にした事実がある。又イギリスでは音楽と言えばクラッシックかジャズで放送局も民放ラジオ局が認可されず、国営のBBCがロックやポップスを1日なんと45分だけ流していた。当時はローリングストーンズ、フー、キンクスなどがブリティッシュロックを旗揚げしていた。しかし若者を中心とする国民の半数以上は政府のロック否定論に不満を持つ者が多く隠れて小さくなりながらロックを聴いていた。そんなロックファンの為に立ち上がった8人の熱いロックDJ野郎達と、あらゆる法を駆使して潰しにかかるイギリス政府との壮絶なバトルがコミカルに描かれた映画で、彼らは法の規制が及ばない領海外の海上から海賊DJとして24時間ロックを流し続ける。All dey and All of the night をはじめLazy Sandy などの懐かしい曲50曲以上が次々と登場し映画を盛り上げ、実話に基いたリアルな展開は我々60年代にリアルタイムにロックした者のハートにグッと迫り、気が付けば全身でリズムをとっていた。当時を知らない若者達からも世代を超えて感動したとの声が聞かれた。
劇中の「良き音楽は世代、人種、国境、時をこえて聴き継がれる」と言う一節が凄い説得力で迫ってくる。映画のラスト近くにエンジントラブルで沈みゆく海賊船で最後に流すプロコル・ハルムの「青い影」には、おもわず涙がとまらなく音楽の人間に与える素晴らしい影響力を実感する。最後のどんでん返しも痛快で音楽を通してのほのぼのとした 人間愛が表現されたストーリーも素晴らしく、音楽ファンだけでなく誰にでも文句無く楽しめる映画である!今回あえてビートルズを登場させなかった監督の意図もこの映画の内容からうなずける。余り私の文章を真剣に読まず、とにかく映画館で楽しんで欲しい![]()






















