別れと出逢い。
今年2月私と同じ歳で他界した友人がいる。彼には生前公私ともにお世話になり、今時珍しい親分肌で人の面倒見が良く、誰にでもきめ細かい気遣いをする優しさを持ち合わせていた。私も大変頼りにしていた!彼が去り、その年も暮れようとしている或る日、奥様から一本の電話が入り「今度子供と暮す事になり今の住まいを引き払う為お父さんの部屋を整理していたら、押入れから大量のカメラ類が出てきて私達カメラに詳しくないのでゴミに出そうかと思ったが、それでは忍びないのでカメラに詳しい私に相談して鑑定して欲しい」との依頼だった。早速お邪魔して拝見すると、発売当時は値打ちもので高額なカメラばかりだが、長い年月と今のデジタル全盛の時代では顔利きの中古カメラ取り扱い店何店か回っても二束三文という結果だった。でも何処かでカメラ好きな人の手に渡り大切に使っていただけるなら嬉しいとの事で手放した。カメラ鑑定で伺った時カメラ以外にもう一品奥から出して来たのが、何と2本のギター それも私が楽器を嗜むことをご家族は全く知らなかったようだ。一本はアコースティックギター、もう一本は立派なギターケースに入ったエレキベースギターで、もし興味が有るなら形見分けに受け取って欲しいと言う…彼とは音楽的な繋がりは無かったが、一度我々のスタジオに遊びに来た事があり、目を細め楽しそうに聴き入っていた記憶があった。彼の奥ゆかしい所で、奥様からそのギターを見せられるまで雅か私と同じベーシストとは知らなかった。ギターケースの中から出てきた彼自筆の楽譜も同年代の曲ばかり、大切に頂き持ち帰り改めて弦を張り替えピカピカに磨きあげアンプにジャックを差し込んでみたら、タイトでクリアーな迫力ある音が飛び出した!いや音だけでなく、彼の指使いや息使いまでも伝わってくるような気がした。今彼が私にこの愛器だったギターを通して、音楽に対する思い入れをメッセージとして送って来ているような気がして、それを引き継ぐ事が彼に対する全ての恩返しのような気がしている! このギターはフェンダー系のテレキャスト型でフェルナンデスの80年代の高級ベースギターらしく、金ピカのペグやブリッジの性能も良く、ギター博士の友人に聞いたら有名アーチストの為の特別モデルで、かなりレアーな品物だから大切にとの事だった。何分古くてフェルナンデスのカタログやネットでも資料に行き着けなかった。何方かこのギターの素性ご存知でしたら是非教えて欲しい…?!











































